正直なたましい

カテゴリ:お気に入り短歌( 2 )

笹井宏之さん

僕もまたそちらにたどり着く日まで数えてゆけば会えるでしょうか (あみー)


笹井宏之さんとは直接お会いしたことはなく、
ネット上で言葉を交わしたことがあるだけでした。
特に根拠もなく、いつか会う日が来るのだろう、と、
確信めいたものすら感じていましたが、
とうとう一度もお会いすることは出来ませんでした。


こころからひとを愛してしまった、と触角をふるわせるおとうと

星々の配置のことを聞きながらしずかにひらく卒業証書

玄関に大阪城がやってきてとてもかなしいと言って崩れた

ひらがなであったおとこが夕立とともに漢字に戻りはじめる

上半身ほとんど寺であるひとがごおんごおんと挨拶をする

からだじゅうすきまだらけのひとなので風の鳴るのがとてもたのしい

もうそろそろ私が屋根であることに気づいて傘をたたんでほしい

滑走路、滑走路って願います あんまり長く走っていると

箱になるまえの私に会いたくて思い切りあけてもらいました

鳴らしたら火災報知器だろうからそのままそっとしておいてやる

シゲヨさん、むかしのことをはなすとき百合にならなくてもいいからね

親戚がブロッコリーを食べている 親戚はブロッコリーを食べる

和尚さんそんなに欠けないで、あとからお弟子さんたちも続かないで

「えんぴつをけずる道具だなんて、だいこんおろしできるまえに言ってよ」

どうしても声のかわりに鹿が出る あぶないっていうだけであぶない

「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい


笹井さんの歌が、好きでした。
笹井さん、ありがとう。
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by ammytanka | 2009-01-26 13:00 | お気に入り短歌

忘れないように

樹下シンさんの短歌が好きだった。
作風が、せつない。

彼のBLOGがなくなったようだ。
それでつい、「好きだった」って過去形で書いてしまったのだけど、今でも好きだ。彼の歌のいくつかは、僕の心の中の愛唱歌だ。
もう新作は読めないのかと思うと淋しい。



・ヴォーカルのレッスン中に先生が、「あなたの声はとても寂しい」

・朝を待ち夜を待ったら 僕達が待つものなんて何もないから

・いろいろな物がなくなり残ってるのは音楽が好きと言うこと

・迷わずに歩ける理由なんですかどうしてそんな強いんですか

・真夜中に人に頭を下げている そんな仕事が僕の仕事だ

・ホッとした独りぼっちにならなくて、マクドナルドが守ってくれる


※2004年11月28日に手遊びblogにUPしたものの再掲です。
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by ammytanka | 2008-01-06 14:29 | お気に入り短歌



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